Q.10 鋼製枠壁面材の安定と配置

(更新日:2007年12月10日)

 鋼製枠壁面材を使用した補強土壁工法において,降雨などにより壁面材から土砂が流出してのを見ることがありますが,補強土壁としての安定性に問題はないのでしょうか?
 また,鋼製枠壁面材の配置についてですが,正面から見て「千鳥配置」(横目地は通るが,縦目地は通らない)の場合と,そうでない場合(横目地も縦目地も通る)がありますが,安定性の違い,あるいは壁面材配置の基準などがあるのでしょうか?

A.10 壁面材より土砂が流出する量が微小であれば安定性に問題はないですが,流出する量が多くなれば,壁面材の変形などが発生する可能性があります。

通常は壁面材の裏に透水防砂材(透水性ジオテキスタイル)を設置しますが,壁面を覆っていない箇所があれば,土砂が流出することがあります。土砂が壁面材から流出しないためには次のような対策が必要です。

  1. 透水防砂材を確実に設置して,壁面裏全部を透水防砂材で覆う。
  2. 壁面材の裏に水が流れないように,補強材の背後に地下排水工を設置する。

図-1 排水対策および不備例

補強土壁の場合は,壁面材の配置の違いにより安定性は変わりません。これは補強土壁の場合は,コンクリート擁壁のように壁面自体で土圧に抵抗しているわけではないからです。また,壁面配置の基準等も特にありません。

ただし,壁面材の配置により次のような違いがあります。

  1. 補強土壁の平面線形が曲線の場合,千鳥配置の場合は縦目地が通っていないため,壁表面が凸凹となりますが,そうでない場合は縦目地が通っているため,壁表面が平滑に仕上がります。
  2. 安定性は壁面材の配置により変わりませんが,通常の擁壁は千鳥配置となっているため,千鳥配置の方が見た目(外観上)は安定感があります。

図-2 壁面材の配置例

 

 

 

 

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