Q.22 土圧力の算出

(更新日:2016年1月12日)

 補強土壁工法における土圧力算出法と,設計法の違いについて教えください。

 

<ご注意>

この項目は,新マニュアルでは考慮不要となりました。

以下は旧マニュアルを基にした回答となります。

 

A.22

補強土壁工法では,盛土内部に発生する土圧力により補強材に引張り力が作用するものとしている。補強材の量は,土圧力により補強材が破断しないように算出する。各工法の土圧力算出法を表-1に示す。

 

 

上記に示した各工法において補強材の破断検討に用いる土圧力水平成分を比較することにする。比較条件を以下に示す。

  1. 盛土内の土質定数:内部摩擦角φ=30°,粘着力c=0kN/m2,単位体積重量γ=19kN/m3
  2. 壁高H:H=3,6,9,12,15mとする。
  3. 上載盛土高h:h=0m,5m(図-1参照)。
  4. 常時のみで比較する。
  5. 壁面は垂直とする。
  6. 活荷重は無視する。

計算結果を図-2,図-3に示す。

 

図より次のことがわかった。

  1. 工法ごとに異なる設計法により土圧力を算出するため,工法ごとの土圧力水平成分は全て異なっている。
  2. 常時においてはほとんどの場合,ジオテキスタイル補強土壁工法の土圧力水平成分はその他工法の値よりも大きい。これは土圧力算出計算において1.2の安全率を考慮しているためである。注1)

 

注1):ジオテキスタイル補強土壁工法は,内的安定検討の際の粘着力をC=10kN/m2以下考慮することが出来る。この場合に土圧力水平成分は低減できる。

 

参考文献

1) (財)土木研究センター:ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル

改訂版,pp.50~51,平成12年2月

 

 

 

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