2/20/'18

補強土壁工法技術ノート(No.6)

【設計施工上の留意点】

(1) 現場で発生した問題とその原因

補強土壁の施工現場で発生した問題とその原因を,施工中に発生したものと,完成後に発生したものに分けて列記すると次のようになる。

a) 施工中に発生したもの
1 壁面変位
補強土壁特有の問題で発生頻度は高い。壁面変位の形態は,垂直コンクリート壁面材における水平変位と,鋼製枠壁面材における鉛直変位に分類できる。原因としては使用する盛土材が良質でない場合が最も多い。
2 すべり破壊による崩壊
施工中に基礎地盤を含む補強土壁全体が崩壊した事例がある。この発生頻度は非常に低いが発生した時の被害規模は大きい。基礎地盤の強度が補強土壁の荷重を支持できないことが原因である。
b) 完成後に発生したもの
1 水の浸入による壁面変位や崩壊
補強土壁の完成後,降雨や湧水等による水が盛土内に浸入することにより,壁面変位が発生した事例がある。また,そのなかには件数は少ないが崩壊に至った事例もある。原因としては,盛土内に水が浸入することにより盛土材自体のせん断強度が低下したためである。
2 基礎部洗掘による盛土材流出
大雨により補強土壁基礎部前面が洗掘され,盛土材が基礎部の下から壁前面に流出した事例がある。
3 壁面材と補強材との連結部破断による崩壊
原因としては盛土材の圧縮沈下により,壁面材と補強材との間に相対的な変位が発生することにより連結部が破断し壁面材滑落とともに盛土材が流出した事例がある。

 

(2) 設計・施工上の留意点

上記のような現場での問題を解決するためには以下の点に留意する必要がある。

1 基礎地盤や盛土材の調査を確実に実施する。
2 十分な地下排水工の設置
3 良質な盛土材の使用と十分な転圧

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補強土壁と基礎地盤対策と切土斜面対策を一括で検討したい場合など、幅広い検討ができます。ご相談ください。

 

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補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。

一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。

さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。

このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法

弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。

公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。

【取扱工法】 テールアルメスーパーテールアルメ多数アンカーTUSSアデムウォールRRRジオパネルジオブロックレコウォール緑化テールアルメワイヤーウォールテンサーアデムE-グリッドセルフォースコスモグリッドテンロン

成果品の一例

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・ 補強土壁工法比較表(A3版)

・ 各工法ごとの横断面図(A3版)

・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版)

・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版)

・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版)

工法比較表

 

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工法の絞込み
選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。

計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。

比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。

工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。

成果品の送付

 

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