(固結工法)改良土の工学的性質に影響を与える要因

(更新日:2018年2月6日)

深層混合処理工法は,セメント・石灰などの改良材を用いた化学的固結工法であり,改良土を形成する過程において改良効果(強度,均質性等)に影響を与える要因が種々存在する。

改良効果に影響を与える主な要因を表-1に示す。

 

表-1 改良効果に影響を与える要因

主要因 説明 備考
材料の
種類
改良材の種類 ・周辺環境を考慮し,かつ各種改良材の特徴(セメント系,石灰系等)を活かすことにより,安定的な改良効果を得ることができる。
混和剤の有無,
種類
・混和剤の量,練混ぜ水の種類は改良強度に影響する。
・混和剤の種類や練混ぜ水の種類は,施工条件・施工環境等に左右されるが,改良効果に著しい影響を与えるものではない。
材料の
配合条件
改良材の添加量 ・これら配合量は,改良土の改良効果に大きく影響する。
 よって,事前に室内配合試験を行い,配合条件を確認する必要がある。
混和剤の添加量
水セメント比
対象土の
性質
物理的性質 ・同種の土の場合,相対的に含水比が低いほうが改良効果は高い。
・塑性指数が大きい土は,練混ぜ性を低下させ,改良効果の低下を招くことがある。
・鋭敏比が大きい場合,攪拌後の流動化により,改良材が均一に混合し改良効果が上がる。
・粘土分が多くなりすぎると,練混ぜ性が低下し,改良効果の低下を招くことがある。
化学的性質 ・pH4以下の酸性領域であると,各種の水和硬化反応が阻害されることがある。
・有機物は,改良材の水和硬化反応に有害なものが多く,含有量,種類が強度に大きな影響を及ぼす。
・土に含まれる粘土鉱物のシリカ,アルミナ等の可溶成分は,ポゾラン反応性に富み, 改良効果に寄与する。
混合方法 攪拌羽根の形状 ・軟弱土と改良材を効率よく練り混ぜるためには,攪拌翼形状,翼数,回転数,攪拌時間等
の諸条件に左右されるので注意が必要である。
攪拌時間
施工方法
養生方法 温度・湿度 ・改良体は地中に造成され,周辺地盤に囲まれてほぼ断熱状態に近い状況で養生されるため化学反応が促進される。
・特にセメント系改良材の場合,水和反応に有利に働き,ブロック改良においては温度上昇が大きく,原位置での初期強度が高くなる傾向がある。

 

参考文献

・(財)土木研究センター:深層混合処理工法 設計・施工マニュアル改訂版,pp26-28,2004.3

 

 

 

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