掘削面勾配の基準(労働安全衛生規則)

(更新日:2019年12月16日)

労働安全衛生法及び労働安全衛生法施行令の規定に基づく労働安全衛生規則(第318号)に定める,掘削面勾配の基準をまとめる。

(掘削面勾配の基準) ※一部要約,加筆

 

●第356号

事業者は,手掘りにより地山の掘削の作業を行うときは,掘削面の勾配を,表-1の左欄に掲げる地山の種類及び同表の中欄に掲げる掘削面の高さに応じ,それぞれ同表の右側に掲げる値以下としなければならない。

 

(用語説明)

手掘り … パワーショベル,トラクター・ショベル等の掘削機械を用いないで行う掘削の方法をいう。

地山  … 崩壊または岩石の落下の原因となる亀裂がない岩盤からなる地山。
       砂からなる地山及び発破等により崩壊しやすい状態になっている地山を除く。

掘削面 … 掘削面に奥行きが2m以上の水平な段があるときは,当該段により区切られるそれぞれの掘削面をいう。

 

表-1 掘削面勾配

地山の種類 掘削面の高さ 掘削面角度(勾配)
(※勾配加筆)
岩盤または
堅い粘土からなる地山
5m未満 90°(1:0.00)
5m以上 75°(1:0.27)
その他の地山 2m未満 90°(1:0.00)
2m以上5m未満 75°(1:0.27)
5m以上 60°(1:0.58)

 

掘削面に傾斜の異なる部分があるため,その勾配が算定できないときは,当該掘削面について,上記の基準に従い,それよりも崩壊の危険が大きくないように当該各部分の傾斜を保持しなければならない。

 

●第357号

事業者は,手掘りにより砂からなる地山または発破等により崩壊しやすい状態になっている地山の掘削を行うときは,次に定めるところによらなければならない。

(1) 砂からなる地山にあたっては,掘削勾配を35°(=1:1.43)以下とし,または掘削面の高さを5m未満とすること。

(2) 発破等により崩壊しやすい状態になっている地山にあたっては,掘削面の勾配を45°(=1:1)以下とし,または掘削面の高さを2m未満とすること。

 

表-2 グラウンドアンカー設計に用いる極限周面摩擦抵抗の推定値

図-1 地山の掘削面と勾配(切取工事の安全より)

 

参考文献

・社団法人日本道路協会:道路土工 切土工・斜面安定工指針(平成21年度版),pp501-502,2009.6

 

 

 

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