(更新日:2022年9月6日)
宅地造成工事において切土補強(鉄筋挿入)の設計を行っていますが,計画 安全率についての規定はあるのでしょうか。
A.19
盛土のり面の安定に必要な最小安全率は,宅地造成ではFs=1.5を標準とする規定があります。しかし,切土の場合,明確な規定はないのが現状である。
よって,ここでは,切土補強の観点から,JHの「切土補強土工法設計・施工指針」が参考になるので,以下に切土補強斜面の計画安全率の考え方を述べることにします。
1) | 補強斜面の計画安全率は,対象斜面が永久か仮設かということ以外にのり面の重要度や周辺構造物との関係等を総合的に判断して決定される。 |
2) | 永久斜面の計画安全率については,1.25や1.50等が採られている事例もあるが,通常切土斜面においては1.20として設計する場合が多い。 |
3) | 仮設斜面については,放置期間,構造物の重要度等により安全率は変化する。一般的には次の値を採用している。 |
掘削開始から最下段の補強材設置までの 掘削段階の安全率 |
Fs≧1.05 |
最下段補強材設置後の掘削完了から埋戻し前までの 存置期間の安全率 |
Fs≧1.10 |
図-1 計画安全率の考え方
補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。
このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法)
弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。
公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。
【取扱工法】 テールアルメ,スーパーテールアルメ,多数アンカー,TUSS,アデムウォール,RRR,ジオパネル,ジオブロック,レコウォール,緑化テールアルメ,ワイヤーウォール,テンサー,アデム,E-グリッド,セルフォース,コスモグリッド,テンロン等
・ 補強土壁工法比較表(A3版) ・ 各工法ごとの横断面図(A3版) ・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版) ・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版) ・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版) |
検討条件により別途お見積もりさせていただきます。
工法選定条件確認
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選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。
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計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。
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比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。
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工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。
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TEL: 06-6536-6711 / FAX: 06-6536-6713 設計部宛
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