(更新日:2015年9月24日)
補強材敷設後,盛土材のまき出し・敷均し時の注意すべき点にはどのようなものがありますか?
A.41
盛土工のうち,盛土材のまき出し・敷均しは補強土壁の安定性及び壁面の出来形に影響を及ぼす重要な作業である。ここでは,盛土材のまき出し,敷均し作業の注意点について述べる。
(1) 盛土材のまき出し厚さ
盛土一層の敷均し厚は,所定の締固め度と締固め方法,及び補強材の鉛直間隔を考慮して定めるとよい。敷均し厚は,補強材が介在する締固め層の下層部分でも所定の締固め度を確保できることを確認して,一層の敷均し・締固めの仕上り厚及び締固め機械を定める。その際,締固め後の1層の仕上り厚さは最大0.25mとする。一方,上記のように締固め度が確認できない場合,一層の締固め後の仕上り厚さは路床に準じて0.20mとする。
(2) 敷均し作業
敷均し作業は,補強材が変形しないように注意して行うものとする。また,盛土材に大きな岩や木の根等が含まれる場合は,締固め不足の原因にもなるため,敷均しの際に必ず除去する。
(3) 大型施工機械の走行5原則
まき出し・敷均し作業を行う大型の施工機械は,以下に示す5項目の原則を守り,壁面変位に注意しながら施工するものとする(図-1参照)。
(4) 壁面近傍の人力施工
壁面材から1.0~1.5mの範囲のまき出し・敷均しは,壁面材の前倒れを防止するために,施工機械の走行を禁止し,壁麺垂直度(もしくは勾配)を確かめ,調整しながら人力により慎重に行うものとする。
(5) 隅角部での施工
隅角部でも特に凸状隅角部のまき出し・敷均し作業は,施工機械の走行が難しく,慎重に行う。作業はオペレータに任せず,監視員を付け,走行方法を事前に打ち合わせて,打合せどおりに施工できるように徹底する。
(下図をクリックすると拡大されます。)
図-1 補強土壁における盛土材まき出し・敷均しの原則
補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。
このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法)
弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。
公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。
【取扱工法】 テールアルメ,スーパーテールアルメ,多数アンカー,TUSS,アデムウォール,RRR,ジオパネル,ジオブロック,レコウォール,緑化テールアルメ,ワイヤーウォール,テンサー,アデム,E-グリッド,セルフォース,コスモグリッド,テンロン等
![]() |
・ 補強土壁工法比較表(A3版) ・ 各工法ごとの横断面図(A3版) ・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版) ・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版) ・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版) |
検討条件により別途お見積もりさせていただきます。
工法選定条件確認
▼
比較形式の選定
▼
工法の絞込み
選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。
▼
計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。
▼
比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。
▼
工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。
▼
成果品の送付
他にも補強土壁,軽量盛土,斜面補強,地盤技術のあらゆるご提案ができます。
検討条件により別途お見積もりさせていただきますので是非お問合せください。
TEL: 06-6536-6711 / FAX: 06-6536-6713 設計部宛
「補強土壁・軽量盛土工法技術資料ファイル」無料配布中!技術資料と会社案内を1冊のファイルにまとめ,お手元に置いて頂きやすいようにしました。R5年7月会社案内カタログ刷新!きっと業務のお役に立つと思います。
会社案内お問合せ/資料請求 |
業務内容活動報告 |
技術情報
その他 |