(更新日:2023年11月27日)
(1) CBRとは
CBR(California Bearing Ratio:路床土支持力比)は、路床や路盤の強さを評価するための相対的な強度を表している。CBRは、供試体表面に直径5.0cmの貫入ピストンを2.5mmまたは5.0mm貫入させたときの荷重強さ(または荷重)を、標準荷重強さ(または標準荷重)に対する百分率で表したもので次式で示される。
(2) 試験方法の概略
CBR試験は、歴青材料などを結合材とするたわみ性舗装(アスファルト舗装)の設計や施工のために行われるもので、実用されるCBRに設計CBRと修正CBRがある。これらは、準備する試料の含水比や締固めの方法が異なる。試験方法の概略を図-1に示す。
図-1 CBR試験方法の概略
(3) 結果の利用
設計CBR:アスファルト舗装の厚さを決定するのに必要な路床のCBRをいう。同一舗装厚区間で測定されたCBRから、それを代表する値として定め、この値で舗装の各層の厚さ(図-2参照)を設計する。
図-2 アスファルト舗装の構造
修正CBR:路盤や盛土に用いる材料の評価や選定のために用いられるCBR値をいう。
(4) 結果の目安
設計CBR:設計CBRが3未満の路床土は舗装の基礎として不適当である。この場合、目標とする支持力が確保できるように、改良した構築路床が設計される(図-2参照)。
修正CBR:修正CBRの概略値を表-1に示す。
表-1修正CBRの概略値
参考文献
・社団法人地盤工学会:土質試験 基本と手引き 第二回改訂版,pp79,2019年 11月
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