(更新日:2019年6月18日)
一般的な場合においては,表-1に示す標準のり面勾配を参考として調査結果および用地条件等を総合的に判断してのり面勾配を決定してよい。
表-1 切土に対する標準のり面勾配
地山の土質 | 切土高 | 勾配 | |
硬岩 | 1:0.3~1:0.8 | ||
軟岩 | 1:0.5~1:1.2 | ||
砂 | 密実でない粒度分布の悪いもの | 1:1.5~ | |
砂質土 | 密実なもの | 5m 以下 | 1:0.8~1:1.0 |
5~10m | 1:1.0~1:1.2 | ||
密実でないもの | 5m 以下 | 1:1.0~1:1.2 | |
5~10m | 1:1.2~1:1.5 | ||
砂利,または 岩塊混じり砂質土 |
密実なもの,または 粒度分布のよいもの |
10m 以下 | 1:0.8~1:1.0 |
10~15m | 1:1.0~1:1.2 | ||
密実でないもの,または 粒度分布の悪いもの |
10m 以下 | 1:1.0~1:1.2 | |
10~15m | 1:1.2~1:1.5 | ||
粘性土 | 10m 以下 | 1:0.8~1:1.2 | |
岩塊,または 玉石混じりの粘性土 |
5m 以下 | 1:1.0~1:1.2 | |
5~10m | 1:1.2~1:1.5 |
ただし,表-1に示す標準のり面勾配は,次の条件に該当する場合は適用できないことがあるので,必要に応じてのり面勾配の変更およびのり面保護工,のり面排水工等による対策を講じる。
(1) 地域・地盤条件
(2) 切土条件
(3) 切土の崩壊による影響
参考文献
・社団法人 日本道路協会:道路土工 切土工・斜面安定工指針(平成21年度版),pp134-136,2009.6
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