(更新日:2020年5月12日)
工程計画は、工事を予定どおりかつ経済的に進めるために重要なもので、十分な予備調査に基づいて慎重に立てる必要がある。また、工事の各過程が計画どおりに遂行されているか常に比較対照し、計画とのずれが生じた場合に必要な是正措置が適切に講じられるようにしておくことが必要である。
(1) 工程計画の作成
工程計画の立案においては、工事量に見合う適量の労働力と資機材の投入が重要な要素となる。工程計画は、道路土工の円滑な進行のモデルとしてバナナ曲線(図-1)がよく用いられている。
工程計画は、その工事の施工方法と密接に関連している。工事条件に適した工法を想定し、これを前提に概略工程計画を作成し、工期内に入るように検討する。
(注)破線の例にみるように工事がバナナ曲線のなかに
入っていれば円滑な工程といえる。
図-1 工程管理曲線(バナナ曲線)
最後に詳細工程計画が作成されることになるが、これには次の要素、条件を十分に考慮する必要がある。
(2) 工程表の種類と特徴
工程計画は、一般に図表を用いて管理される。代表的な工程表には次のものがある。
(図-2 ~ 図-4は、同じ工事の工程表を、下記①②③④それぞれの手法で描いたものである。
① 横線式工程表(バーチャート、ガントチャート)
横線式工程表は、作成に手間がかからず、工種毎の手順および所要日数が一目でわかり、全体の工程把握が容易であるため、よく使われている。
図-2 横線式工程表および工程管理曲線
② 工程管理曲線
工程管理曲線は、計画工程と実施工程の比較を行い、工事全体の出来形をつかむのによいが、これのみでの工程管理は難しく、図-2のように横線式の工程表と工程管理曲線を組み合わせて用いる。
③ 座標式工程表
座標識工程表は横線式工程表に比べ、施工箇所が記入できるためより具体的な工程を把握できる。道路工事のように帯状に長い工事では、特に有効である。
図-3 座標識工程表
④ ネットワーク工程表(PERT工程表等)
ネットワーク工程表は、記入情報が最も多く、順序関係、着手完了日時の検討等の点で優れた工程表である。ただし、作成に時間がかかるため、土工ではあまり利用されていない。
図-4 ネットワーク工程表
参考文献
・社団法人日本道路協会:道路土工要綱(平成21年度版),pp294-299,2009.6
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