(更新日:2018年12月2日)
盛土材料として適正であるか否かを判断する際,盛土のどの部分に使用する材料であるかを考える必要がある。通常,路体材料(盛土下部)と,路床(盛土上部)および構造物の裏込め材料の二通りに分けて考える必要がある。
1) 路体材料
通常はほとんどすべての材料は盛土材料として使用できるが,ベントナイト・風化の進んだ蛇紋岩・温泉余土・腐蝕土等は,膨張性および圧縮性が大きいので注意を要する。
特に,火山灰質粘性土・まさ土・しらす等について設計・施工上注意すべき事項を以下に示す。
① 火山灰質粘性土
日本各地の火山,例えば,北海道の十勝岳,東北の岩手山,北関東の諸火山,富士箱根系の火山,山陰地方の大山,九州地方の阿蘇山等の火山の噴火によって火山灰が偏西風によって運ばれたため,大部分が火口の東側に楕円形にのびて堆積している。関東ロームが代表的である。
<特徴>
② まさ土
花こう岩系風化残積土を通常,まさ土という。風化の程度によってその性質はかなり異なる。
<特徴>
③ しらす
軽石を含む火山性砂質土で南九州に広く分布するものが代表的であるが,東北地方十和田湖周辺,北海道をはじめ各地の火山周辺にもみられる。
<特徴>
2) 路床および裏込め材料
路床および裏込め材料は,自然含水状態および施工含水状態における強度特性の把握が重要で,路床・路体および盛土と他構造物との取付け部の構造に対して,材料・強度に関する規定を満たすかどうかに注意する必要がある。例えば,ボックスカルバート・橋台の裏込め部や,補強土壁の盛土材料などがこれに該当する。
参考文献
弊社では、補強土壁工法の断面検討、比較検討、詳細設計など承っております。
補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。
このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法)
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【取扱工法】 テールアルメ,スーパーテールアルメ,多数アンカー,TUSS,アデムウォール,RRR,ジオパネル,ジオブロック,レコウォール,緑化テールアルメ,ワイヤーウォール,テンサー,アデム,E-グリッド,セルフォース,コスモグリッド,テンロン等
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