(更新日:2018年9月6日)
道路土工 擁壁工指針(平成24年度版)では,「補強土壁を流水中に設けると流木等による壁面材の損壊や揚圧力による補強材の引抜け・盛土材の吸出し,基礎の洗掘等を受け,致命的な変状を引き起こすことがあるため,河川等の流水の影響を受ける箇所では,原則として適用しない」と記述している。補強土壁を水辺に適用した際の問題点と対応を以下にまとめる。
<水辺適用時の問題点>
補強土壁が長期にわたって浸水したり,水位変動の影響を受ける場合,次の問題点が挙げられる。
<水辺適用時の対応>
補強土壁を,貯水池や調製池等の一定の水位を有する水面に直接接する水辺に適用する場合,次の対応例がある。
図-1 水辺補強土壁
前述のように,道路土工 擁壁工指針(平成24年度版)は「河川等の流水の影響を受ける箇所では,原則として適用しない」と記述しているが,実際の現場では,流木等の水衝物の衝撃に耐えるようコンクリート壁面材を35cm程度と分厚くした製品にて対応している例もある。
参考文献
弊社では、補強土壁工法の断面検討、比較検討、詳細設計など承っております。
補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。
このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法)
弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。
公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。
【取扱工法】 テールアルメ,スーパーテールアルメ,多数アンカー,TUSS,アデムウォール,RRR,ジオパネル,ジオブロック,レコウォール,緑化テールアルメ,ワイヤーウォール,テンサー,アデム,E-グリッド,セルフォース,コスモグリッド,テンロン等
・ 補強土壁工法比較表(A3版) ・ 各工法ごとの横断面図(A3版) ・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版) ・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版) ・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版) |
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工法選定条件確認
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選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。
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