(更新日:2015年3月30日)
補強土壁工法に用いる盛土材の設計土質定数(内部摩擦角φ,粘着力c,単位体積重量γ)は土質試験により定めることを標準とする。ただし,予備設計段階などの土質試験を実施しない場合における盛土材の設計土質定数は,各種マニュアルにおいて以下の値を用いてよいとしている。
(1)ジオテキスタイル工法
一般財団法人土木研究センター:ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル 第二回改訂版,p86,2013.12
(2)多数アンカー式補強土壁工法
一般財団法人土木研究センター:多数アンカー式補強土壁工法 設計・施工マニュアル 第4版,p80,2014.8
(3)補強土(テールアルメ)壁工法
一般財団法人土木研究センター:補強土(テールアルメ)壁工法設計・施工マニュアル 第4回改訂版,p112,2014.8
(4)アデムウォール(補強土壁)工法
一般財団法人土木研究センター:アデムウォール(補強土壁)工法設計・施工マニュアル ,p79,2013.12
各マニュアルとも,砂質土の場合は,せん断抵抗角φ=30°,粘着力c=0kN/m2とするが,全体安定の検討では仮定値として粘着力c=10kN/m2を見込んでよいとしている(内的安定・外的安定の検討では粘着力を考慮しない)。一方,礫質土は,せん断抵抗角φ=35°,粘着力c=0kN/m2とし,全体安定の検討における粘着力の仮定値を考慮しないことで共通している。
ここで一般的に,礫質土は砂質土よりもせん断抵抗角が大きいことから良質土といえる。しかしながら,上記にならい砂質土でφ=30°,c=10kN/m2で検討した場合と,礫質土でφ=35°,c=0kN/m2で検討した場合の結果を比べたとき,壁高が大きくなってくると,礫質土で検討したほうが断面が大きくなることが起こりえる。
よって,予備設計段階で盛土材に礫質土を用いる場合は,上記の不条理性を認識したうえで土質定数を決定したほうがよい。
弊社では、補強土壁工法の断面検討、比較検討、詳細設計など承っております。
補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。
このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法)
弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。
公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。
【取扱工法】 テールアルメ,スーパーテールアルメ,多数アンカー,TUSS,アデムウォール,RRR,ジオパネル,ジオブロック,レコウォール,緑化テールアルメ,ワイヤーウォール,テンサー,アデム,E-グリッド,セルフォース,コスモグリッド,テンロン等
・ 補強土壁工法比較表(A3版) ・ 各工法ごとの横断面図(A3版) ・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版) ・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版) ・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版) |
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工法選定条件確認
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比較形式の選定
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工法の絞込み
選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。
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計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。
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比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。
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工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。
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成果品の送付
他にも補強土壁,軽量盛土,斜面補強,地盤技術のあらゆるご提案ができます。
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