(更新日:2022年1月11日)
(1) 維持管理の目的
維持管理は,工事完了後の道路供用期間中,土工構造物が所要の機能を十分に発揮し,構造物の安定性を保ち続けることを目的に実施する。
軟弱地盤上に構築した盛土では,供用後,常時においては安定の問題よりも,供用後に継続する沈下が問題となる。ある程度厚い軟弱地盤では,想定外の沈下が長期に渡って継続し,構造物の安定や車両の通行等に影響を与えることがある。また,地震などの災害時においては,すべり破壊や局所的な沈下に伴い大きな被害を受けることがある。
このような土工構造物等の変状により機能に支障が生じた場合,土工構造物の変状をできるだけ早期に見出し,保守や補修,また復旧等の対策を適切に実施することが必要である。
(2) 維持管理の留意点
地盤の状況や構造物の種類や構造,実施された軟弱地盤対策工法の種類によって供用後に軟弱地盤上の土工構造物等に発生する変状は様々である。
例えば,杭で支持された橋梁等の構造物と盛土との取付部に生じる段差は,供用後の大きな問題となることが多い。供用後の地盤の沈下量が大きな箇所においては,段差修正の頻度が多くなり,大規模な縦断修正や排水不良箇所の補修,防護柵の補修が必要となることもある。
このような維持管理段階で問題になると予測される箇所は調査・設計時,あるいは施工時に基礎地盤が著しく乱された箇所等,ある程度予測することができる。そのため,供用後の沈下量が大きいと予測される箇所等では,調査・設計時に定めた土層区分や土質定数等の設計条件,施工中の胴体観測結果等の施工データについて供用後の保全計画の立案のためにも整理しておくことが望ましい。
さらに供用後の調査・点検結果,変状履歴等の記録を軟弱地盤台帳等に適切に整理・記録し,長期期間に渡って蓄積し,活用していくことが重要である。
軟弱地盤に構築した盛土における維持管理の一般的な流れを図-1に示す。
図-1 維持管理の流れ
参考文献
弊社では、補強土壁工法の断面検討、比較検討、詳細設計など承っております。
補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。
このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法)
弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。
公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。
【取扱工法】 テールアルメ,スーパーテールアルメ,多数アンカー,TUSS,アデムウォール,RRR,ジオパネル,ジオブロック,レコウォール,緑化テールアルメ,ワイヤーウォール,テンサー,アデム,E-グリッド,セルフォース,コスモグリッド,テンロン等
・ 補強土壁工法比較表(A3版) ・ 各工法ごとの横断面図(A3版) ・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版) ・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版) ・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版) |
検討条件により別途お見積もりさせていただきます。
工法選定条件確認
▼
比較形式の選定
▼
工法の絞込み
選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。
▼
計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。
▼
比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。
▼
工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。
▼
成果品の送付
他にも補強土壁,軽量盛土,斜面補強,地盤技術のあらゆるご提案ができます。
検討条件により別途お見積もりさせていただきますので是非お問合せください。
TEL: 06-6536-6711 / FAX: 06-6536-6713 設計部宛
「補強土壁・軽量盛土工法技術資料ファイル」無料配布中!技術資料と会社案内を1冊のファイルにまとめ,お手元に置いて頂きやすいようにしました。R5年7月会社案内カタログ刷新!きっと業務のお役に立つと思います。
会社案内お問合せ/資料請求 |
業務内容活動報告 |
技術情報
その他 |