『補強土・軽量盛土・斜面補強・地盤技術』を技術的に深く追求する建設コンサルタント
(更新日:2018年1月11日)
大規模な改良工事などで,チェックボーリングによる強度試験の個数が比較的多く確保できる場合には,改良体の強度分布が正規分布に近いと考え,統計的手法により改良体の強度を評価する方法があり,深層混合処理の管理方法として普及している。統計的手法を用いた場合の設計基準強度と現場強度,室内強度の関係を図-1に示す。
図-1 設計基準強度と現場強度,室内強度の関係
図-1中のKは係数で,目標とする改良土の設計基準強度quckに対していくらの不良発生率を許すかの指標となる係数である。 ただし,この方法でデータを整理する場合,データの個数が25個以上であることが必要条件であるので注意を要する。
統計的手法を用いて品質管理を行う場合,改良土の現場強度が正規分布すると仮定すれば,現場強度と設計基準強度には次の関係が成立する必要がある。
すなわち,改良土の現場強度の平均値は次式を満足するよう管理される。次式における不良発生率と係数Kには,図-2に示す関係がある。
図-2 係数Kと不良率の関係
参考文献
・(財)土木研究センター:深層混合処理工法 設計・施工マニュアル改訂版,pp170-172,2004.3
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