(更新日:2017年10月10日)
深層混合処理地盤の支持層(着底層)が傾斜している場合,改良地盤は傾斜に従い滑動する動きを潜在的に有している。このような地盤で深層混合処理工法を施工するには,設計長を単純に施工する,または管理目標値が決められずに貫入抵抗が増加すれば支持層に着底したとして短杭とする等の施工を行うことは問題である。
このように,設計時に傾斜地盤が想定される場合は,支持層に50cm以上貫入すること等,着底管理方法について設定する必要がある(図-1参照)。
なお,支持層が岩盤等の硬質地盤である場合は貫入不能となることがあるので傾斜地盤上の滑動を検討し,改良幅を拡げるなどの対応が必要となる。
図-1 深層混合処理工法を傾斜地盤に適用する際の留意点
参考文献
・(財)土木研究センター:深層混合処理工法 設計・施工マニュアル改訂版,,pp180~181,2004.3
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