(更新日:2016年12月26日)
固化材添加量とは,地盤改良工や盛土材など土砂の改良において,改良対象土にセメント系固化材を添加する際の添加量の割合をいう。一般的に,土砂1m3当りのセメントの外割質量(kg/m3)で示される場合が多い。また,施工方法や用途によっては,土の湿潤質量当りの外割質量比(%)や,土の乾燥質量当りの外割質量比(%)で示される場合もある。
目標とする土の強度を得るための固化材添加量は,対象土質によって異なる。固化材添加量が同じ場合において得られる強度は,一般的に次の傾向がある。
砂 > 砂質土 > シルト > 粘土
この傾向は,固化材の添加形態(紛体・スラリー)にかかわらず同様であり,また,締固めの有無が強度に影響する。強度が得られにくい土質として,火山灰質粘性土・黒ぼく・泥炭・有機質土が挙げられる。
実施設計における固化材添加量は,事前の室内配合試験により計画することが望ましい。室内配合試験の用途ごとの試験方法の例を表-1に示す。
表-1 用途ごとの試験方法の例
参考文献
・社団法人セメント協会:セメント系固化材による地盤改良マニュアル第4版,2012.10
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