(更新日:2017年7月3日)
軟弱地盤上に盛土等の土工構造物を構築する場合,すべり破壊や沈下,周辺地盤の変形,あるいは地震時に液状化が生じる可能性が高く,建設機械の作業性も問題となる場合が多い。その対策のひとつとして,高引張り強さ,低伸度,高耐久性を有するジオテキスタイルの利用がある。
ジオテキスタイルを用いた軟弱地盤対策工は,①敷設工法,②軟弱地盤上の盛土補強工法,③深層混合処理工法との併用工法を対象とする。これらの内容を表-1に示す。
表-1 ジオテキスタイルを用いた軟弱地盤対策工法
対策工法 | 内容 | 断面図 |
敷設工法 | 敷設工法は,盛土等の本工事前の仮設工事として,主にサンドマットの下に補強材を敷設し,敷設する材料の引張り力を利用して施工機械のトラフィカビリティを確保するとともに,施工初期の段階で盛土荷重を均等に分散して地盤の局部的な沈下を減じ,施工時の支持力の確保を図る表層処理工法。 対策後は,運搬用の仮設道路や深層混合処理工法等の施工に使用される大型重機の施工基盤等に適用することができる。 |
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軟弱地盤上の盛土補強工法 | 軟弱地盤上の盛土補強工法は,基礎地盤の表面あるいは盛土下層部に補強材を設置し,補強材と盛土とが一体化することによって,地盤の側方流動に伴う盛土底面の広がりを拘束し,地盤のすべり破壊を防止することで盛土の安定を確保する工法。同工法は工費が安価であり,他の対策工法の補助的な目的で用いられることが多い。 対策後は,圧密沈下による盛土材のゆるみを抑制するとともに,盛土材が地震時に液状化した場合にも,盛土の変形抑制対策としての効果が期待できる。 |
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深層混合処理工法との併用工法 | 深層混合処理工法との併用工法は,深層混合処理工法により形成した改良柱体の頭部にジオテキスタイルを敷設し,改良柱体と未改良部の不同沈下を抑制する工法。 対策後は,盛土天端のクラックや不陸,すべりなどの変形や破壊を抑制する効果が期待できる。 |
参考文献
弊社では、補強土壁工法の断面検討、比較検討、詳細設計など承っております。
補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。
このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法)
弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。
公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。
【取扱工法】 テールアルメ,スーパーテールアルメ,多数アンカー,TUSS,アデムウォール,RRR,ジオパネル,ジオブロック,レコウォール,緑化テールアルメ,ワイヤーウォール,テンサー,アデム,E-グリッド,セルフォース,コスモグリッド,テンロン等
・ 補強土壁工法比較表(A3版) ・ 各工法ごとの横断面図(A3版) ・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版) ・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版) ・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版) |
検討条件により別途お見積もりさせていただきます。
工法選定条件確認
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比較形式の選定
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工法の絞込み
選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。
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計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。
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比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。
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工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。
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成果品の送付
他にも補強土壁,軽量盛土,斜面補強,地盤技術のあらゆるご提案ができます。
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TEL: 06-6536-6711 / FAX: 06-6536-6713 設計部宛
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