(更新日:2020年7月14日)
(1) サンドマット工法とは
サンドマット工法とは,軟弱地盤上に盛土等の土構造物を施工する場合に適用される工法であり,表面に厚さ0.5m~1.2m程度の砂を敷設することで,次に示す機能を高める工法である。
(2) サンドマット工法の適用
サンドマット工法の適用に当たっては,所要の排水性能と施工機械のトラフィカビリティーを確保できる敷設材料と厚さを設定する必要がある。
(3) サンドマット工法の設計
a) サンドマットの厚さ
サンドマットの厚さは,施工機械に必要なトラフィカビリティーを確保するため,施工機械の接地圧や地盤表層部の支持力を考慮して決定する。表-1に,表層のコーン指数とサンドマットの厚さの目安を示す。
表-1 表層のコーン指数とサンドマットの厚さの目安
表層のコーン指数qc(kN/㎡) | サンドマットの厚さ(cm) |
200以上 | 50 |
200~100 | 50~80 |
100~75 | 80~100 |
75~50 | 100~120 |
50以下 | 120 |
b) サンドマットの材質
サンドマットは,透水性の良い現地発生土の有効利用が望ましいが,山砂等の場合は,細粒分を含むことが多く排水能力が劣る場合もある。このような場合には,砂利や有孔管を用いた地下排水溝を併用することで排水機能を確保することが可能であり,必要に応じて,地下排水溝の配置・構造について検討する。サンドマットの材料は表-2を標準とする。
表-2 サンドマットの材料
材料 | 細粒分含有率 Fc(%) |
摘要 |
比較的透水性の良い材料 | Fc≦3 | ・目詰まり等を考慮して,地下排水工を設置する ・排水距離が長い場合は強制排水工や地下排水工により排水距離を短くする。 |
比較的透水性の良くない材料 | 3<Fc≦15 | ・地下排水工間隔を密に配置する。 ・必要に応じて強制排水工により敷砂内の間隙水圧の消散を図る。 |
透水性の良くない材料 | 15<Fc≦25 | ・地下排水工間隔をさらに密に配置する。 ・強制排水工により敷砂内の間隙水圧の消散を図ることが必要なことが多い。 |
参考文献
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補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
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