(更新日:2021年4月20日)
(1) 静的締固め砂杭工法とは
静的締固め砂杭工法とは,サンドコンパクションパイル工法(以下,SCP工法と称する)と同様に砂質土地盤では支持力増加や液状化防止,粘性土地盤では支持力増加,圧密の促進や圧密沈下量の低減を目的として適用される締固め工法のひとつである。
静的締固め砂杭工法の適用に当たっては,土構造物の安定性を確保できるよう改良範囲,改良深度,投入材の種類,改良率及び打設間隔を適切に設定しなければならない。
(2) 設計
砂地盤の締固めにおいて,SCP工法と同等の改良効果が得られることから,置換率の算定にはSCP工法と同じ方法が用いられている。
(3) 施工
静的締固め砂杭工法の施工方法には,図-1に示すような回転駆動装置によってケーシングを回転するとともに,強制昇降装置によってケーシングに圧入力を加えることで砂杭を造成する工法(施工過程は通常のSCP工法と同等)や,ケーシング先端に特殊な掘削拡径ヘッドを装備し砂杭を造成する工法がある。
図-1 静的締固め砂杭工法の施工機械の構成
(4) 設計・施工上の留意点
静的締固め砂杭工法の施工性はSCP工法とほぼ同様であるが,N値30以上の硬質地盤では貫入補助が必要な場合があり,事前に試験施工を行うなど十分な検討が必要である。
(5) 品質,施工管理及び効果の確認
静的締固め砂杭工法の使用材料の品質管理及び施工管理はSCP工法と同様に実施する。また,効果の確認は,SCP工法と同様に砂質土地盤においては締固め効果,粘性土地盤においては圧密の促進や圧密による強度増加の効果について確認する。
参考文献
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補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
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