(更新日:2017年9月15日)
地盤改良工の固化材添加量の検討においては,固化材添加量と一軸圧縮強さとの関係を整理し,図-1に示すように設計強度を(現場/室内)強さ比で除した室内強度から求める。
図-1 一軸圧縮試験による現場固化材添加量の決定方法
(現場/室内)強さ比とは,室内配合試験と現場施工における条件の違いを調整するもので,施工機械と室内配合試験用混合機械の撹拌性能による混合程度の相違と,養生温度の相違に起因する強さの差,および改良区域での土質のばらつきや含水比の相違による現場強さの変動を含めて経験的にカバーするものである。
施工形態別に(現場/室内)強さ比の目安を示すと表-1のとおりである。なお,(現場/室内)強さ比の逆数を割増係数として用いる場合もある。
施工機械や土質が同じでも,混合性能により(現場/室内)強さ比を変更する必要があり,また添加量の設定に当たっては,現場における均一な混合が確保できる最小添加量についても考慮する必要がある。なお,最小添加量は50㎏/m3程度といわれている。
表-1 浅層改良の場合の(現場/室内)強さ比の一例
固化剤の 混合方式 |
改良の対象 | 施工機械 | (現場/室内) 強さ比 |
粉体 | 軟弱土 | スタビライザ バックホウ |
0.5~0.8 0.3~0.7 |
ヘドロ 高含水有機質土 |
クラムシェル バックホウ |
0.2~0.5 | |
スラリー | 軟弱土 | スタビライザ バックホウ |
0.5~0.8 0.4~0.7 |
ヘドロ 高含水有機質土 |
処理船 泥上作業車 クラムシェル・バックホウ |
0.5~0.8 0.3~0.7 0.3~0.6 |
(例)自走式土質改良機の場合,強さ比0.8程度。
参考文献
・社団法人セメント協会:セメント系固化材による地盤改良マニュアル第4版,2012.10,pp110~111
弊社では、補強土壁工法の断面検討、比較検討、詳細設計など承っております。
補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。
一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。
さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。
このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法)
弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。
公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。
【取扱工法】 テールアルメ,スーパーテールアルメ,多数アンカー,TUSS,アデムウォール,RRR,ジオパネル,ジオブロック,レコウォール,緑化テールアルメ,ワイヤーウォール,テンサー,アデム,E-グリッド,セルフォース,コスモグリッド,テンロン等
・ 補強土壁工法比較表(A3版) ・ 各工法ごとの横断面図(A3版) ・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版) ・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版) ・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版) |
検討条件により別途お見積もりさせていただきます。
工法選定条件確認
▼
比較形式の選定
▼
工法の絞込み
選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。
▼
計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。
▼
比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。
▼
工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。
▼
成果品の送付
他にも補強土壁,軽量盛土,斜面補強,地盤技術のあらゆるご提案ができます。
検討条件により別途お見積もりさせていただきますので是非お問合せください。
TEL: 06-6536-6711 / FAX: 06-6536-6713 設計部宛
「補強土壁・軽量盛土工法技術資料ファイル」無料配布中!技術資料と会社案内を1冊のファイルにまとめ,お手元に置いて頂きやすいようにしました。R5年7月会社案内カタログ刷新!きっと業務のお役に立つと思います。
会社案内お問合せ/資料請求 |
業務内容活動報告 |
技術情報
その他 |