(更新日:2018年4月3日)
切土補強土工は,主として補強材とのり面工により構成される。のり面工には図-1に示すように補強材引張り力Toと地盤反力pが作用する。
図-1 のり面工の作用力
補強材引張り力Toは,図-2に示すように,補強材の長さと間隔および,のり面工有効幅に基づくのり面工係数により変化する低減係数μを設計引張り力Tdに乗じた値を用いる。
To=μ・Td … (式-1)
ここに, | μ:低減係数(To/Tmax) fa:のり面工係数(fa=L2/B・S) Td:設計引張り力(1本当り)(kN/本) Tmax:最大引張り力(kN/本) L:補強材長さ(m) S:補強材打設間隔(m) B:のり面工有孔幅(B=A1/2,A:補強材1本当りの受圧面積)(m) |
図-2 のり面工係数faと低減係数μ
なお,低減係数は図-2により求めることができるが,一般の場合における低減係数の目安値を表-1に示す。
表-1 のり面工タイプと低減係数μの目安
のり面保護工タイプ | μ | 備考 |
植生工のり面 | 0 | |
コンクリート吹付工 | 0.2~0.6 | |
のり枠工 | 0.7~1.0 | |
擁壁類 | 1.0 | 連続した板タイプののり面工 |
参考文献
・東日本高速道路㈱他:切土補強土工法設計・施工要領,pp49-51,2007.1
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