2/20/'18

補強土壁工法技術ノート(No.3)

【補強土壁工法の設計】

現在補強土壁工法の設計法については次のような公的基準書がある。

表-1 補強土壁工法設計の公的基準書
区分 発行所名 基準書名
技術基準 (公社)日本道路協会 道路土工構造物技術基準・同解説 (2017.3.)
指針 (公社)日本道路協会 道路土工 擁壁工指針(平成24年度版)
(2012.7.)
マニュアル (一財)土木研究
センター
補強土(テールアルメ)壁工法設計・施工マニュアル(第4回改訂版) (2014.8.)
ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル第2回改訂版 (2013.12.)
多数アンカー式補強土壁工法設計・施工マニュアル第4版 (2014.8.)
アデムウォール(補強土壁)工法設計・施工マニュアル (2014.9.)

公的基準書としては「技術基準」,「指針」,「マニュアル」があるが,前者は後者の上位に位置するために,基本的にはマニュアルは技術基準,指針に準拠している。

 

補強土壁における設計検討項目と設計安全率を表-2に示す。

表-2 補強土壁における設計安全率
安全率の種類 設計安全率
常時 地震時
内的安定 補強材の設計引張り強さ 補強材により決定
引抜きに対する安全率 1) FS=2.0 FSE=1.2
外的安定 滑動に対する安全率 FS≧1.5 FSE≧1.2
転倒に対する安全率 e≦L/6 e≦L/3
支持力に対する安全率 FS=3.0 FSE=2.0
全体安定 基礎地盤を含む円弧すべり
に対する安全率
FS≧1.2 FSE≧1.0
1) 多数アンカーの引抜きに対する安全率 常時:FS=3.0,地震時:FSE=2.0

 


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補強土壁と基礎地盤対策と切土斜面対策を一括で検討したい場合など、幅広い検討ができます。ご相談ください。

 

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公正公平な比較検討 コンプライアンス対応 補強土壁工法形式比較検討業務

 

補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。

一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。

さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。

このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法

弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。

公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。

【取扱工法】 テールアルメスーパーテールアルメ多数アンカーTUSSアデムウォールRRRジオパネルジオブロックレコウォール緑化テールアルメワイヤーウォールテンサーアデムE-グリッドセルフォースコスモグリッドテンロン

成果品の一例

成果品一式

・ 補強土壁工法比較表(A3版)

・ 各工法ごとの横断面図(A3版)

・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版)

・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版)

・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版)

工法比較表

 

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業務手順

工法選定条件確認

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工法の絞込み
選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。

計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。

比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。

工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。

成果品の送付

 

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