壁面材（種類と特性）
（更新日：2011年10月3日）
現在，国内で使用されている補強土壁の代表的な壁面材には，次の４種類がある（写真-1参照）。
表-1に代表的な壁面材の特性，表-2に代表的な壁面材の問題点及び対策を示す。
 コンクリートパネル |
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 コンクリートブロック |
 現場打ちコンクリート |
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 鋼製枠 |
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写真-1 補強土壁の代表的な壁面材
表-1 代表的な壁面材の特性
| 壁面材 | 特性 |
| コンクリートパネル | ・外観上安定感がある。 ・壁面勾配は通常，垂直。 |
| コンクリートブロック | ・外観上，見栄えが良い。 ・壁面勾配は，垂直～1:0.1程度。 |
| 現場打ちコンクリート | ・壁面材の適用範囲が広い ・現場打ちであるため，折点・曲線等の適応性が高い。 |
| 鋼製枠 | ・外観上安定感に乏しい。 ・壁面緑化が可能。 ・壁面紅梅は、垂直～1:0.5程度。 （緑化する場合は、ある程度の傾斜が必要。） |
表-2 代表的な壁面材の問題点及び対策
| 壁面材 | 問題点及び対策 |
| コンクリートパネル | ■問題点 ・盛土材の圧縮沈下が大きくなると，壁面材と補強材の連結部に局部応力が発生する。 ■対策 ・盛土材に，圧縮性の小さい良質土を使用する。 ・壁面材と補強材連結部をスライドできるようにする。 |
| コンクリートブロック | コンクリートパネルと同様 |
| 現場打ちコンクリート | ■問題点 ・他工法よりも工程が多いため施工性に劣る。 |
| 鋼製枠 | ■問題点 ・コンクリート製よりも耐久性に劣る。 ・盛土材の圧縮沈下が大きくなると，壁面の鉛直変形が大きくなり，壁面座屈が発生する場合がある。 ■対策 ・盛土材の圧縮に伴い，壁面材自体がスライドできるようにする。 |
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