補強土壁の排水処理

(更新日:2012年11月5日)

補強土壁の場合,背面盛土内に敷設されている補強材部分に水が浸入することにより,壁面が変形したり,崩壊することがあります。これは盛土内に水が浸入して,盛土材のせん断強度が低下することにより,土圧力が大きくなるとともに,補強材の引抜き抵抗力が小さくなるためです。

よって,補強土壁では,施工時および完成後長期にわたり補強材敷設範囲に水が浸入しないように,また浸入した水を速やかに排水できるように,通常地下排水工を設置します。

以下に排水工を設計する場合の留意点を挙げます。

1) 設計に際しては,排水工計画のための調査が重要です。特に表面水が局部的に集中している箇所などには注意が必要です。また,湧水等の水量は調査時期により変化が著しいため,湧水の有無の判断には十分に注意が必要です。
2) 地下排水工には目詰まりなどを起こさないような材料を使用し,所要の排水容量を確保するために地下排水工の底部には集水管を設置する。
3) 地下水位が高い場合には,盛土内への地下水の上昇を防止するために排水ブランケットを設けるのが有効です。
4) 水が浸入しやすく,それによりせん断強度の低下が著しい盛土材(例えばまさ土,山砂,シラスなど)を使用する場合には,特に入念な排水対策が必要となります。

排水工については,設計時に土中の浸透水等の動きを正確に把握することは困難であり,施工中に地下水や浸透水の存在が明らかとなる場合が多々あります。よって,施工中においても常に地表水や地下水の動きについて観察し,その都度対処することが重要となります。

図-1に補強土壁における地下排水工の設計例を示します。

図-1 地下排水工の設計例

図-1 地下排水工の設計例

 

facebookページ更新中です。いいね!で最新の補強土情報をお届けします。

 


弊社では、補強土壁工法の断面検討、比較検討、詳細設計など承っております。

見積もりや業務依頼など、お気軽にお問い合わせください。

 

補強土壁と基礎地盤対策と切土斜面対策を一括で検討したい場合など、幅広い検討ができます。ご相談ください。

 

補強土壁工法形式比較検討業務のご案内

公正公平な比較検討 コンプライアンス対応 補強土壁工法形式比較検討業務

 

補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。

一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。

さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。

このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法

弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。

公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。

【取扱工法】 テールアルメスーパーテールアルメ多数アンカーTUSSアデムウォールRRRジオパネルジオブロックレコウォール緑化テールアルメワイヤーウォールテンサーアデムE-グリッドセルフォースコスモグリッドテンロン

成果品の一例

成果品一式

・ 補強土壁工法比較表(A3版)

・ 各工法ごとの横断面図(A3版)

・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版)

・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版)

・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版)

工法比較表

 

見積依頼・業務依頼・お問合せはこちら

他にも補強土壁と軽量盛土のあらゆるご提案ができます。

検討条件により別途お見積もりさせていただきます。

 

業務手順

工法選定条件確認

比較形式の選定

工法の絞込み
選定条件と工法特性により,工法を絞込みます。

計算図面工事費算出
工法の設計計算,横断面図を作成し,工事費を算出します。

比較表作成
あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。

工法選定・検討書作成
最終的な工法を選定し,検討書を作成します。

成果品の送付

 

設計見積もり・業務依頼・お問合せ

設計業務の見積り・業務依頼お待ちしております。お気軽にお問合せください。電話番号06-6536-6711ホームページを見たと一言お伝えください。

メールフォーム

必須種別

セールスや勧誘は一切お断り致します。
必須会社名
部署名
役職名
必須ご担当者名
 (姓)  (名)
必須フリガナ
(セイ) (メイ)
必須ご住所
(例:5500005)
 
 (例:大阪府大阪市西区西本町1-6-6カーニープレイス西本町ビル6F)
必須メールアドレス

必須電話番号
FAX番号
お問合せ内容
工法名   種別
アンケート
必須Q1.設計ではどのような実務を担当されていますか?

必須Q2.弊社をお知りになったきっかけを教えてください。

必須Q3.補強土壁の設計業務の頻度はどの程度ですか?
Q4.補強土壁設計において何が一番知りたいですか?
必須Q5.弊社の支援業務で軽量盛土,斜面補強,地盤技術業務があるのをご存知でしょうか?

コメント
必須Q6.ご依頼主様の年代を教えてください。
Q7.よろしければお客様のご意見・ご感想をお聞かせください。
ご請求いただく資料の用途,こんな資料があればなどの要望,ホームページの印象など,どんなことでも結構です。
カレッジREECOMへの同時入会(無料)

カレッジREECOMとは
  共に補強土について学びませんか?
定期的に情報をお届けいたします。
<ご入会特典>
・「REECOMテキスト」とを定期的に無料送付
・ 会員ページでバックナンバーの閲覧

 

 

 

 

お問合せ先

他にも補強土壁,軽量盛土,斜面補強,地盤技術のあらゆるご提案ができます。

検討条件により別途お見積もりさせていただきますので是非お問合せください。

TEL: 06-6536-6711 / FAX: 06-6536-6713 設計部宛

 

技術資料無料配布

補強土壁・軽量盛土工法技術資料ファイル
「補強土壁・軽量盛土工法技術資料ファイル」無料配布中!
技術資料と会社案内を1冊のファイルにまとめ,お手元に置いて頂きやすいようにしました。R5年7月会社案内カタログ刷新!きっと業務のお役に立つと思います。

公正公平な比較検討
補強土壁工法選定業務
軽量盛土工法選定業務
Dr.小川の相談窓口

書籍のご案内

カレッジREECOM
カレッジREECOMは技術の公平な視点を共有・育む場です。皆様の問題解決,リスク回避のために是非ご入会ください。
REECOMのfacebookページ

会社案内

お問合せ/資料請求

業務内容

活動報告

技術情報

その他

4083596

補強土エンジニアリング > 技術情報 > 関連用語解説 > 補強土壁(補強盛土) > 補強土壁の排水処理