補強材の耐久性

(更新日:2012年11月12日)

補強材は土中に敷設されることにより,土を補強する部材で補強土壁の最重要部材です。補強材の材質としては,亜鉛メッキ鋼材と合成高分子材の2種類があります。以下,材質ごとに補強材の耐久性について述べます。

1) 鋼製補強材の耐久性

代表的な鋼製補強材には帯鋼(ストリップ),アンカープレート及びタイバー,格子状鉄筋等があります。これらの鋼製補強材は100年程度の耐久性を想定して設計しています。そのために次のような対策を施しています。

  1. 表面に亜鉛メッキ処理(HDZ35程度以上)を施している。
  2. 設計計算では腐食代(1.0mm程度)を考慮している。
  3. 使用する盛土材を制限している(例えばpHは5~12,電気比抵抗は5,000Ω・cm以上の盛土材を使用する)

2) 合成高分子材の耐久性

合成高分子材製の補強材としては多種のジオテキスタイルがあります。これらのジオテキスタイル補強材も鋼製補強材と同様100年程度の耐久性を想定して設計しています。そのため製品ごとに次のような対応を施しています。

  1. 設計におけるジオテキスタイル補強材の引張強度としては,100年程度を考慮したクリープ強度を採用している。
  2. 使用する盛土材を制限している(例えばpHは5~9の盛土材を使用する)。

 

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補強土壁工法とは,壁面材,補強材,及び盛土材を主要部材とした擁壁の1つです。

一口に補強土壁工法といいましても,数多くの種類(30工法程度)があり,各々の工法が持つ特性も異なっています。

さらに設計法についても統一したものがなく,各工法により異なった手法を採用しているのが現状です。

このような状況において,現地に適した補強土壁工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。(参考:工法選定の問題点と正しい選定法

弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。

公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。

【取扱工法】 テールアルメスーパーテールアルメ多数アンカーTUSSアデムウォールRRRジオパネルジオブロックレコウォール緑化テールアルメワイヤーウォールテンサーアデムE-グリッドセルフォースコスモグリッドテンロン

成果品の一例

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・ 補強土壁工法形式比較検討書(A4版)

・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版)

・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版)

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あらゆる項目に対して検討し,比較表を作成します。

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