(更新日:2017年3月28日)
盛土施工後の荷重が,施工前(現況地盤)の土被り厚より大きくなると,応力が増加して圧密沈下が発生する。そのため,応力を極力増加させないよう,現況地盤を掘削して軽量盛土に置換える検討を地盤置換え深さの検討といい,その模式図を図-1に示す。
図-1 地盤置換え深さの検討
地盤置換え深さの検討例を次式に示す。
W1=(現況地盤の単位体積重量)×(置換え深さ)
W2=(軽量盛土の単位体積重量×高さ)+(嵩上げ盛土の単位体積重量×高さ)+(上載荷重)
W1 ≧ W2 … OK
ここで,地盤置換え深さの検討において施工後の荷重が減少する結果が得られたときは,現状よりも圧密沈下が発生しにくくなるといえるが,支持力および円弧すべりの必要安全率を満たしているかどうかは別途検討する必要があることと,地下水位が影響する場合はそれを考慮し,軽量盛土材を用いた検討においては,合わせて浮上がりの検討を行う必要があるなど,注意が必要である。
(※関連用語解説 ‐ 軽量盛土 ‐ 浮上がりの検討 も合わせて参考にしてください。)
弊社では、補強土壁工法の断面検討、比較検討、詳細設計など承っております。
軽量盛土工法とは,道路などの盛土を軽くして地盤に加わる負荷を軽減しようとする工法全般をいいます。
軽量盛土工法に使用する軽量盛土材には,発泡スチロールブロック(以下EPSという),気泡混合軽量土(以下FCBという),発泡ウレタン軽量土,発泡ビーズ混合軽量土などがあります。
この他にもスーパーソル,石炭灰,水砕スラグなどがあります。このように軽量盛土工法には使用する盛土材により多くの種類がありそれぞれの特徴を有しています。
このような状況において,現地に適した軽量盛土工法を選定するためには,各工法の特性と現場における各種条件を整理して,十分検討する必要があります。
弊社では,各工法で同一の条件を用いた設計計算を基に,経済性だけでなく,安定性や耐久性についても充分に配慮した選定を行なっております。
公正公平な比較検討を行なうことにより,コンプライアンスに対応した成果品をお届けいたします。
【取扱工法】 EDO-EPS,FCB,発泡ウレタン,水砕スラグ,石炭灰,カルストーン,スーパーソル,発泡ビーズ等
・ 軽量盛土工法比較表(A3版) ・ 各工法ごとの横断面図(A3版) ・ 軽量盛土工法形式比較検討書(A4版) ・ 各工法ごとの断面設計計算書(A4版) ・ 各工法ごとの概算工事費計算書(A4版) |
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